横浜市・川崎市のプラスチックごみの出し方が変わった!確認しておきたい処理方法|廃棄物|横浜市・川崎市内の廃棄物回収といえば日本ビソー

プラスチックごみ

近年、環境問題への意識が高まる中、横浜市と川崎市ではプラスチックごみの回収方法が変更されました。この記事では、両市の新しいプラスチックごみの出し方について詳しく解説します。

 

 

目次

【プラスチックごみとは?】

プラスチックごみとは、日常生活で使用されるさまざまなプラスチック製品のうち、廃棄されるものを指します。しかし、すべてのプラスチック製品が同じように処分されるわけではありません。自治体によってプラスチックごみの処分方法は細かく規定されているため、居住している地域のルールに従った分別を行う必要があります。

 

・プラスチックごみの種類

プラスチックごみは、一般的に「プラスチック製容器包装」と「プラスチック製品」に分類されます。

従来プラスチックごみは、リサイクルされる「プラスチック製容器包装」と可燃ごみとして焼却処分される「プラスチック製容器包装以外のプラスチック」に分別されていました。

2022年4月に施行されたプラスチック資源循環法より、プラスチックのリサイクル対象範囲を拡大し「プラスチック製品(若しくは製品プラスチック)」という分別区分を新たに設ける自治体がでてきました。

 

・プラスチック製容器包装

出典:横浜市「【予告】プラスチックごみの出し方が変わります」

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/gomi/puragomi-2024.html

プラスチック製容器包装は、プラスチックで作られた食品の包装や日用品の容器などを指します。プラスチック製容器包装であることを示す識別表示が示されており、プラスチック製の容器や包装であっても、識別表示(プラマーク)がなければプラスチック製容器包装には含まれません。

 

主なプラスチック製容器包装には、食品トレーやレジ袋、シャンプー等のボトル、お菓子の包装などが含まれます。多くの自治体では「プラスチック資源」として回収しており、再生プラスチックの原料や燃料として再利用されています。

 

・プラスチック製品

出典:横浜市「【予告】プラスチックごみの出し方が変わります」

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/gomi/puragomi-2024.html

プラスチック製品は、文字通りプラスチックで作られたさまざまな製品です。プラスチック製品は多岐に渡っており、代表的なものには、CD・DVDケースやプラスチック製のハンガー、歯ブラシ、プラスチック製のおもちゃなどがあります。

 プラスチック製容器包装に示されるような識別表示はなく、一部の自治体では可燃ごみに分類されます。

 

 

【横浜市のプラスチックごみの出し方・処理方法】

横浜市では、2024年10月から、プラスチックごみの回収制度が一部変更されます。この変更により、従来はプラスチックごみに分類されていなかった多くのプラスチック製品がリサイクルされるようになります。

 

・分別方法の変更点

横浜市では従来通りのプラスチック製容器包装に加え、プラスチック製品も「プラスチックごみ」として回収されます。これらのプラスチックごみは分類別に袋を分ける必要はなく、同じ袋にプラスチック製容器包装とプラスチック製品を入れて捨てられるようになります。

 

・プラスチックごみとして捨てられるプラスチック製品

プラスチックごみに含まれるプラスチック製品は、以下の条件を満たしたもののみが対象となります。

          一番長い辺が50cm未満のサイズ

          全てプラスチックのみでできているもの

 

全てプラスチックで出来ていたとしても、いずれかの一辺の長さが50cmを超えている場合は、プラスチックごみに含めることはできません。また、サイズの条件を満たしているとしても、一部に金属部品が使われている場合は、同じくプラスチックごみとして処分はできません。

 

いずれかの条件を満たせないプラスチック製品は「可燃ごみ」「粗大ごみ」のいずれかで処分するようにしましょう。

 

・分別ルールの変更日程

出典:横浜市「【予告】プラスチックごみの出し方が変わります」

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/gomi/puragomi-2024.html

横浜市におけるプラスチックごみの分別条件の変更は地域別に段階を追って行われます。ルールが変わる日程は以下の通りです。

 

変更日程

対象地域

令和6年(2024年)10月~

旭区、磯子区、泉区、金沢区、港南区、栄区、瀬谷区、戸塚区、中区

令和7年(2025年)4月~

全市18区

 

・プラスチック資源の出し方

プラスチックごみは、他のごみと同様に中身の見える透明・半透明の袋に入れてプラスチック資源の収集日の朝8時までに集積場所に出します。現在「プラスチック製容器包装」の収集日となっている日が「プラスチック資源」の収集日となります。

横浜市のごみと資源の収集曜日は、以下のリンクからご確認いただけます。

▶横浜市「ごみと資源の収集曜日」

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/gomi/shushuyobi/

 

 

【川崎市のプラスチックごみの出し方・処理方法】

川崎市でも、プラスチックごみの分別回収が強化されています。横浜市とは若干異なる点があるので注意が必要です。

 

・分別方法の変更点

川崎市では横浜市と同様に、プラスチック製容器包装とプラスチック製品が一緒に回収されるようになります。また、この分類の変更にともない、分類の名称が「プラスチック製容器包装」から「プラスチック資源」に変更されます。

 

・プラスチック資源として捨てられるプラスチック製品

出典:川崎市「【川崎区にお住まいの方へ】令和6年4月から「プラスチック資源」の収集が始まりました」

https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000154533.html

プラスチック資源に含まれるプラスチック製品は、以下の条件を満たしたもののみが対象となります。

 

          一番長い辺が50cm未満のサイズ

          プラスチック製のもの(一部に取り外せない金属等が付いているものも含む)

 

川崎市では一部に取り外せない金属等がついていても、本体がプラスチック製である場合にはプラスチック資源として処分が可能です。例えば洗濯ばさみやバケツ(取っ手部分のみが金属)などはプラスチック資源に含まれます。

出典:川崎市「【川崎区にお住まいの方へ】令和6年4月から「プラスチック資源」の収集が始まりました」

https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000154533.html

 

いずれかの条件を満たせないプラスチック製品は「普通ごみ」「粗大ごみ」のいずれかで処分しましょう。

 

・分別ルールの変更日程

川崎市におけるプラスチックごみの分別条件の変更は、先行して川崎区で行われます。その他の地域を含む分別ルール変更の日程は以下の通りです。

 

変更日程

対象地域

令和6年(2024年)4月~

川崎区

令和7年(2025年)4月~

幸区・中原区

令和8年(2026年)4月~

全市 ※詳細なスケジュールは未定

 

・プラスチック資源の出し方

プラスチック製品とプラスチック製容器包装は、1つの袋で出します。収集日と収集場所は、従来までのプラスチック製容器包装と同じです。

 

 

【求められるプラスチックのリサイクルと脱炭素 】

プラスチックごみの適切な処理は、環境保護と資源の有効活用につながります。横浜市と川崎市で行われるプラスチックごみの回収ルール見直しは、2022年に施行された「プラスチック資源循環促進法」に基づくものです。同法では、プラスチックリサイクルの重要性や環境負荷の低減する意義などを提唱しています。

 

詳細は当社の以下ページをご覧ください

「プラスチック資源循環促進法」対象製品の12品目・概要・問題をわかりやすく解説!

 

・プラスチックリサイクルの重要性

プラスチックは、石油製品の一種であるナフサが原料です。石油は現在のペースで使用すれば50年程度で枯渇するといわれている中、限られた資源を節約するために新規プラスチックの生産を抑制する動きが活発化しています。具体的にはプラスチック製品の回収率アップや再生プラスチック生産技術の向上などといった、すでに生産されたプラスチックを有効活用する技術の開発や制度の運用が、官民の枠を越えて行われています。

 

・環境負荷の低減

プラスチックにまつわる問題のひとつが「温室効果ガスの排出」です。プラスチックは製造の過程で多くのCO2を排出します。このCO2をはじめとした温室効果ガスによる地球温暖化は世界規模の社会課題であり、各国は温室効果ガス排出の抑制に向けたさまざまな取り組みを行っています。

 

日本は、2050年までに温室効果ガスの実質排出量ゼロの状態である「カーボンニュートラル」の実現を宣言しました。カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスをとることで実質的な排出を差し引きゼロにするという取り組みです。そのためCO2の排出量の抑制も非常に重要な役割を担っており、プラスチック由来のCO2削減に繋がるさまざまな取り組みが進められています。

 

この取り組みは国といった大きな規模だけでなく、地方自治体や個人でも行われることが期待されています。

 

・消費者に求められる行動とは

では、一般消費者は環境問題に対する取り組みとしてプラスチックにどう向き合えばいいのでしょうか。

 

最も身近な取り組みのひとつが、プラスチックの再生利用に繋がる形でのゴミの分別です。今回の横浜市・川崎市のように、各自治体は再生可能プラスチックの収集に向けた分別ルールの見直しを進めています。消費者ができることの第一歩は、まずは自治体の指示に従ったプラスチックごみの分別をすることです。また、処分する際には再生できるプラスチックの量を増やすためにも、汚れを軽く落としてから捨てることも有効な取り組みといえるでしょう。

 

また、使い捨てされるプラスチック製品の利用頻度を落とすことも、環境問題に対する大切な行動のひとつです。マイバッグやマイボトルを繰り返し使用し、レジ袋やペットボトルの消費量を減らすことも、長期的にはCO2の排出量抑制に繋がるでしょう。さらにはリサイクル製品の積極的な利用も、新規プラスチック製造量の低減に貢献できる取り組みといえます。

 そのほかにも、再生プラスチック製品やエコマーク商品の選択もCO2削減に繋がる行動です。個人でできることの影響は小さいかもしれませんが、大勢の消費者がそれぞれ可能な取り組みを続けることで、結果的にCO2の大幅な削減に繋がっていくと期待できるでしょう。

 

 

【プラスチック製品の処分は日本ビソーまでご相談ください】

プラスチック製品は人々の生活を豊かにしてくれる存在ですが、一方で生産にともなう環境負荷の増加は、社会的な課題として解決が望まれています。次の世代へ美しく、住みやすい世界を引き継ぐためにも、今を生きる私たちがこの課題に取り組まなければなりません。

 

日本ビソーは、横浜市・川崎市エリアで廃棄物の運搬ができる「一般廃棄物収集運搬」「産業廃棄物収集運搬」「特別管理産業廃棄物収集運搬」の許可を取得しています。企業様・個人様を問わず、あらゆる規模のゴミ処理をお手伝いいたします。環境保全に繋がるプラスチックゴミの処分をご検討の際には、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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