リチウムイオンバッテリー・電池・スプレー缶の正しい処分方法とは? 火災発生のリスクも|廃棄物|横浜市・川崎市内の廃棄物回収といえば日本ビソー

リチウム電池

日常生活で使用するリチウムイオンバッテリーや電池、スプレー缶は、便利な反面、廃棄時に注意が必要です。適切な処分方法を知らないと、思わぬ事故を引き起こしたり、環境に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。

 本記事では、これらの製品の正しい処分方法について詳しく解説します。

 

 

目次

リチウムイオンバッテリー・電池・スプレー缶を可燃ごみとして出すのはNG

リチウムイオンバッテリーや電池、スプレー缶を可燃ゴミとして処分することは非常に危険です。なぜこれらを可燃ごみとして処分するのが危険なのか、その理由と正しい処分方法について見ていきましょう。

 

ゴミ収集車や処理施設の火災の原因になる

リチウムイオンバッテリーや電池には、可燃性の物質や化学物質が含まれています。これらが圧縮されたり、破損したりすると、発火する危険性があります。また、スプレー缶も同様に、内部の圧力や残留ガスにより爆発の危険性があります。リチウムイオンバッテリーや電池、スプレー缶の不適切処理は、ゴミ収集車内や処理施設での火災事故の原因の一つです。

 

処理方法の誤りによる事故は増加している

近年、リチウムイオンバッテリーや電池、スプレー缶の不適切な処分による事故が増加傾向にあります。環境省の報告によると、平成27年度から29年度に全国の廃棄物処理施設で発生した物損事故は415件です。このうちカセットボンベ、スプレー缶、リチウム電池等「推定起因物質」が原因とされる事故は104件と1/4近くにのぼるといいます。

 

他にもある!可燃ゴミとして出すのが厳禁なもの

リチウムイオンバッテリー、電池、スプレー缶以外にも、可燃ごみとして出してはいけない廃棄物が存在します。主に一般家庭で使用するものの中で、可燃ごみとして出せない廃棄物は以下の通りです。

 

  • 蛍光灯・電球
  • 水銀体温計
  • ライター
  • 医療系廃棄物
  • 塗料・油類

 

これらの製品は、バッテリーや電池のように加熱すると爆発する危険性があるものや、化学反応により有毒ガスを発生するものなどが含まれています。可燃ごみとして処理することで大事故に繋がるおそれがありますので、各自治体が指定する適切な処理方法に従って廃棄する必要があります。

 

 

リチウムイオンバッテリーの正しい処分方法

リチウムイオンバッテリーは、多くの電子機器に使用されている重要な部品です。その処分には、特別な注意が必要です。

 

リチウムイオンバッテリーが使用されている製品

リチウムイオンバッテリーは、主に以下のような製品に使用されています。

 

  • スマートフォン
  • ノートパソコン
  • タブレット
  • 電動工具
  • 電動自転車
  • ポータブル充電器

 

リチウムイオンバッテリーは主に充電池として活用されており、充電可能な家電製品の部品に用いられています。

 

正しい処分方法【家庭編】

家庭で使用したリチウムイオンバッテリーは、主に以下の方法で処分できます。

 

  • 製品を購入した店舗や電器店の回収ボックスを利用する
  • 自治体が指定する回収場所に持ち込む
  • 製造メーカーの回収プログラムを利用する

 

多くの自治体では「小型家電リサイクル法」に基づいた回収を行っています。不要となった家電品からバッテリー部分だけ取り外し、自治体が指定する手順に従って処分しましょう。

 

なお、横浜市・川崎市は、市によるリチウムイオンバッテリーの回収は行っていません。メーカーの改修プログラムやリサイクル協力店に設置されたリサイクルBOXを利用するといった方法で処分しましょう。

 

出典:川崎市「小型家電・古着類・牛乳パック・インクカートリッジの回収(拠点回収)2024年4月時点

https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/261-1-10-12-6-0-0-0-0-0.html

 

正しい処分方法【事業者編】

事業者から排出されるリチウムイオンバッテリーは「産業廃棄物」に該当します。他の廃棄物と分別し、産業廃棄物処理業者に処分を委託しましょう。保管する際には、無理に電池と本体を無理に分離させようとせず、雨や水気がない場所で保管することが大切です。電池が取り外せる場合は、ビニールテープなどで端子部分を覆って絶縁処理をしておきましょう。

 

産業廃棄物の処理方法については、以下の記事をご参照ください。

産業廃棄物の処理をするときのルールは?|廃棄物|横浜市・川崎市内の廃棄物回収といえば日本ビソー

 

 

電池の正しい処分方法

電池は日常生活に欠かせないものですが、その種類によって処分方法が異なります。正しい処分方法を知ることで、安全かつ環境に配慮して廃棄できます。

 

「電池」は何を指すの?

ここでいう電池には以下のものが含まれます。

● 乾電池(アルカリ電池、マンガン電池)
● ボタン電池
● 充電式電池(ニッケル水素電池、ニッカド電池)

 

正しい処分方法【家庭編】

家庭で使用した電池は、主に以下の方法で処分できます。

 

  • 乾電池:自治体が指定する回収場所や回収日に出す
  • ボタン電池:電器店や時計店の回収ボックスを利用する
  • 充電式電池:リサイクル協力店の回収ボックスを利用する

 

電池は種類によって処分方法が異なります。乾電池は他の一般的なゴミと同様に、家庭用ゴミの回収日に出すことが可能です。自治体によって回収日が異なりますので、在住する自治体に指定された回収日に、他のゴミと分けて捨てましょう。

 

なお、横浜市は週2回の「燃やすごみ」の日に、川崎市は週1回の「空き缶」「ペットボトル」等と同じ日に回収されます。

 

ボタン電池や充電式電池は、家電量販店などに設置された回収ボックスに捨てられます。店によって回収できる電池の種類が異なりますので、各事業者のホームページ等を確認しましょう。

 

正しい処分方法【事業者編】

電池もまた「産業廃棄物」に該当します。さらに細かく分類すると、電池は金属くずや汚泥などを含んでいることから「混合廃棄物」となります。また、水銀を含む電池は「水銀使用製品産業廃棄物」に該当します。電池の種類に応じて、必要な許可を取得している産業廃棄物処理業者に処分を委託しましょう。

 

 

スプレー缶の正しい処分方法

スプレー缶は日用品から工業用品まで幅広く使用されていますが、その処分には細心の注意が必要です。中身の残留や高圧ガスの危険性から、適切な処理が求められます。

 

使い切れないスプレー缶はどうする?

スプレー缶は、原則として中身を使い切った状態で処分することが求められます。中途半端に中身が残ってしまった場合は、屋外の風通しが良い場所で使い切るのが理想ですが、使い切るのが難しい場合は自治体に相談するとよいでしょう。

 

なお、噴射口から中身を出せないとしても、缶に穴を空けるのは避けておきましょう。噴射したガスを周囲にまき散らしてしまったり、中身に引火して爆発するといった事故を引き起こしたりするリスクがあります。最終的に穴を空けるとしても、専用の処理施設で行う必要がありますので、自治体に相談して指示を仰ぎましょう。

※一部の自治体ではスプレー缶に穴をあけることを推奨しているところもあります。

 

正しい処分方法【家庭編】

家庭で使用したスプレー缶は、自治体の家庭ゴミ回収日に出すことができます。ただし、前述の通り中身を空にしておく必要がありますので、安全な方法で中身を出し切っておきましょう。

なお、横浜市は週2回の「燃やすごみ」と同じ日に、川崎市は週1回「空き缶」と一緒に回収へ出せます。

 

正しい処分方法【事業者編】

スプレー缶も「産業廃棄物」に該当するため、産業廃棄物処理業者に委託して処分しましょう。スプレー缶の廃棄については、過去にスプレー缶などのエアゾール製品の処理に伴って排出された可燃性ガスが原因と見られる火災事故が発生して以降、各自治体が事業者に処分方法を注意喚起しています。

家庭と異なり、一度に大量のスプレー缶などのエアゾール製品が処分される可能性がある事業所では、保管中も火気や静電気の発生等に細心の注意を払う必要があります。

 

廃棄したいスプレー缶の出し方は、処分を委託する産業廃棄物処分業者によって異なりますので、契約時に出し方を確認しておきましょう。

 

 

神奈川県横浜市・川崎市の小型家電の回収は日本ビソーまで

リチウムイオンバッテリー、電池、スプレー缶の適切な処分は、安全性の確保と環境保護の観点から非常に重要です。家庭でも事業所でも、これらの製品を廃棄する際は、必ず正しい処分方法を確認し、ルールに従って処理しましょう。

 

日本ビソーは、横浜市・川崎市エリアで廃棄物の運搬ができる「一般廃棄物収集運搬」「産業廃棄物収集運搬」「特別管理産業廃棄物収集運搬」の許可を取得しています。企業様・個人様を問わず、あらゆるゴミの処理をお手伝いいたします。処理に困るバッテリー、電池、スプレー缶があるようでしたら、お気軽に弊社までご相談ください。

  

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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